"ＬＯＯＫ　ＤＲＡＥＭＯＮ，"

部屋の片づけをしていたら大昔に描いた絵が出てきたので、懐かしくなってちょっと加工して載せてみました。 　この絵には元ネタがありまして、ロイ・リキテンスタインというアメリカのポップアート画家の描いた「Ｌｏｏｋ　Ｍｉｃｋｅｙ，（ごらんよミッキー）」というのがそれです。元ネタでは、オバＱがドナルドダック、ドラえもんがミッキーマウスでした。つまり、パロディのパロディな訳です。 　リキテンスタインは、１９６０年代頃から漫画をモチーフにした絵で話題になった人です。日本では、数年前に東京都現代美術館がオープンの際に何億円かで絵を購入したことで「何億円も出して漫画の絵を買うなんて！」と、話題になった事がありました。個人的には７０年代後半の、抽象画っぽくなったのを買って欲しかった・・・ 　リキテン先生（←長ったらしい名前なので、以下この様に略）の絵を初めて見たのは高校１年の時で、美術の教科書に載っていました。「こういうのもアリか」と、肩の力が軽くなったのを記憶しています。元々は美術の先生だそうで、漫画だけでなく様々な名画をモチーフに描いています。その解釈の仕方が面白くって、私は好きです。 　私が初めてインターネットに繋いだ頃、アメリカのＨＰを一生懸命探して、リキテン先生の画像ハンティングをしようとした事がありました。英語を何とか解読して、どうにかそれらしい所を見つけてアクセスしてみたら、画像は全く無くて 「リキテン先生の代理人の弁護士がうるさく言ってきたからさぁー、画像削除しちゃったよん。著作権がどうこう言ってっけど、何か釈然としないよね。（おそらくこんな大意？）」 と、捨てゼリフっぽい事が書いてありました。 　そこには一体どんな絵をアップしていたか解りませんが、パロディを沢山描いているだけに、リキテン先生は、その辺どう折り合いを付けていたのでしょうか。 （確かにパロディとデッドコピーは別物の行為ではあるけれど、手描きでも『複製』行為には違いないし。フランスにはパロディを保護する法律があると聞いた事があるけれど、こんどちゃんと調べてみよう。・・・と、これをアップする前に思っていたのに棚上げ中） 　しかし、私も他人様のことは言えません。偉大なる先達に感謝しつつも、ちゃっかり甘えさせて頂いているのが現状。リキテン先生の代理人は何も言ってこないと思うけど、小学館や任天堂等々から何か言われたらひとたまりも無い絵がちらほらと。本当はオリジナリティのある絵を載せるべきなのですが、感情の発露（そりゃぁ嫌いな絵は模写できませんもの）や技量不足（これからなんとか）のため恐縮至極です。（と、歯切れの悪い文章で失礼） （００年１０月１９日）

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