恋人も濡れる街角

  「横浜じゃいま みだれた恋が揺れる 俺とお前の真ん中で」と、中村雅俊に歌われて十余年。今も様々な恋が揺れ動く街、それが横浜。
  今回は、私が横浜で目撃した恋人達の模様を三態、ご報告しようと思います。(2001年4月25日)


(その1)みなとみらい地区某所にて

みなとみらい地区某所にて
  しんと冷えた夜、人気のない橋の上で踊り狂う20代の男女。
  「なーに浸ってんだか」などという茶化し文句は、愛し合う二人にはご無用。


(その2)某ショッピングセンター休憩所にて

某ショッピングセンター休憩所にて
  人目を忍んで絡み合う10代の少年少女。
  若さゆえに抑えきれない衝動があるのだろうけど、どうか自分を大事にし他人に迷惑をかけることの無いように、と心の中でお説教をひとりごちてみる。


(その3)某駅前横断歩道にて

某駅前横断歩道にて
  年の瀬も押し迫ったある夜。繰り返し抱擁を重ねる40〜50代とおぼしき、ヒゲのおじさんとハゲのおじさん。酩酊状態のハゲのおじさんはヒゲのおじさんに何度も頬を押し付け、ヒゲのおじさんは満更でもない様子でされるがままになっていた。
  何か辛いことでもあったのかハゲのおじさん。ヒゲのおじさんとハゲのおじさんに幸あれと願わずにはいられない。


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